1 Jun, 2005「成田出発」
■ドタバタの朝。

今朝は朝10時過ぎまで仕事をしていた。
しかも夕べは2時間程寝ただけ。
微妙に眠い。

旅行用のリュックは一昨日の夜、仕事帰りに慌てて買った。
散々迷ったあげく、重いiBookを持って行くことに決めたので、
ノートパソコンを保護するスペースがあるモノ。
旅行中ずっと持って歩かないといけないので、荷物はその一つだけ。

大雑把に荷物は夕べのうちに用意しておいたけど、
結局、今朝仕事が終わってからすべてパッケージングした。
何か忘れてはいないかと不安で仕方ない。
カード、現金、パスポートさえ忘れなければ大丈夫...とは思うけどねぇ。
なんせ海外に一人で行くのは初めてだから。
.....いや、一人で...というか、
唯一の海外経験は、以前の会社の研修旅行でソウル2泊。
つまり自分で意図して海外旅行に行ったことは、一度もない。

GW明け頃、急にイタリア旅行に行きたくなり、
友達が居るので、まずはパリ往復の格安チケットをネットでゲット。
そしてパリ〜ミラノの往復を、教えてもらった欧州の格安航空会社
「RYANAIR」のチケットをネットで購入。
そのRYANAIRの便が行きも帰りも早朝出発、かつ、
どちらもパリやミラノから1時間程掛かる街に空港があったので、
前日のホテルだけは予約しておいた(つもり)。

残りの旅程はすべて現地で決める。
これがまたどうなることやら....。
初の海外旅行、語学はまったくダメ、ツアーでは無い一人旅、
出発当日の朝まで仕事、荷造りはその後、行き先微妙に未定...。
我ながら凄いなぁ〜と思う。
まぁ、パリとミラノには知り合いが居るんだけど...。

家を2時半頃出る。
スカイライナーは、一応今朝ネットで予約しておいた。
日暮里の乗り換え改札口で、すんなり予約したチケットが買える。
しかし日暮里に着くのが早すぎた。20分程ホームで待つ。

やっと乗り込んだ車内はガラガラ。
って、水曜日の真っ昼間に成田に行く人は少ないか....。

ちょうど1時間、16時20分に成田に着く。終点の第2ターミナル。
成田から海外に出たことは無いけど、
見送りや北海道に行くのに成田は何度も来たことがある。
が、電車で来るのは初めてで、なんとなく方向感覚が無い。

出国カウンターまでまっすぐに行く。
16時半にチケットを引き換えに来い...とのことだった。

キャセイパシフィックのカウンターは出発ロビーの一番奥だった。
そこで往復分の航空券を受け取る。搭乗締め切りまで1時間以上ある。
少しショップをうろうろして、キャセイのカウンターで貰った割引券を使い、
ローヤルの店に入りお茶をしながら、何人かに携帯から出発告知メール。
既に17時。意外と時間が無くなっていた。
飛行機は18時半の出発。

チケットカウンターの指示通り、17時20分頃出国カウンターを抜ける。
しばらく免税店を物色する....が、さすがに今、荷物を増やす訳にはいかない。
搭乗口に進む。
と、丁度その時、僕の名前がアナウンスされる。
いつの間にか搭乗締切時間になっていたらしい。

機内は結構空いていて、僕の席は通路側だったけど、
隣2座席が開いていたので3人分独り占め。

定刻通り、18時30分に飛行機は動き出す。
これから人生初の2時間以上のフライト。
比較的評判の良い「キャセイパシフィック航空」。
という訳で、香港でトランジットがある。
香港には4時間5分で着くらしい。

フライトしてすぐに、ウェルカムドリンクのサービスがあり、
白ワインを一杯いただいたら、アッという間に酔っぱらった...。

酔ったせいか、基本的に飛行機が嫌いな僕、かつ、
国内線では体験したことの無いような揺れが続く中なのに、
まったく平静(?)な気分。

フライト後、1時間くらいしてから機内食が配られ、
「ティキン?フィッシュ?ポティト?」と聞くので、迷わず「鳥」を。
これが見た目以上のボリュームだ。
一口目は味がはっきりしていて美味しく感じたんだけど、
ちょっと濃すぎ...って言うか、しょっぱい。
まぁ、喰えなくは無いけど。
ただ、食後のコーヒー(ずっと飲みたかったんだけど)は、
ファミレスのドリンクバーで煮詰まったような感じで...。
とか言いながら完食してしまった。

酔っぱらったのと、食い過ぎたのと、
そして仕事で眠れなかったのとで、
イタリア語の勉強中にいつの間にか堕ちた....。
いや、堕ちたのは僕。飛行機は飛んでる。

ふと、8時半(香港時間)頃、離陸から3時間後くらいに目が覚めると、
眼下には(たぶん)台湾の素晴らしく幻想的な夜景と、
上には降るような星空...。
夜景も国が違うと色も違うんだなぁ....。

離陸以来、ほとんど絶え間無く続いていた揺れも、
この台湾と夜空のイルミネーションが見える頃からすっかり治まり、
香港までは逆に揺れに慣れた身体には違和感を感じる程、穏やかな空の旅に。

着陸まであと20分くらいとなって来た頃、低い雲が沢山見え始める。
香港時間21:10頃。
まだ街は眩いばかりの光を発していて、
これが雲と雲の隙間からこぼれるような輝き。
そして、街全体が空を黄色く照らしており、
これまた不思議な美しさを醸し出している。
宮崎駿の描く雲のように柔らかそうな、触れそうな感じ。
ただ色はアニメのように白では無く、ほんのり...いや、結構黄色い。

ソフトランディングで、香港に定刻通り到着。
1 Jun, 2005「成田出発」End.
いつもバイクだから、そう言えば、特急電車に乗るのも久しぶり。

スカイライナーの予約画面の出力(引換用)。
Cathay Pacific Airwaysの香港行きCX505便。
ウェルカム・ドリンクで頂いたワインとおつまみ。
人生2度目の機内食。結構豪華だけど、味はちょっと塩っぱかった。
さすがに揺れる飛行機から夜景は撮れなかった。台湾の夜。オレンジ色がかなり強い。
香港の夜景...って、解らんよね。写真上側の筒は飛行機のエンジン。