2 Jun, 2005「パリへ」
■とにかく眠れない...。

香港時間、6月1日、午後11時55分。
僕が乗るパリ行のキャセイパシフィック便の出発時間。

こんな時間だし、先ほどの便の空き具合を考えると、
きっとまた3席独り占めで、12時間以上のエコノミークラスのフライトも、
気軽に過ごせるかなぁ〜と思って乗り込む。

アテが外れた。
ほぼ満席。

旅の友になったAさんのシートは3列前。
僕の席はまたしても通路側。
今度は窓側にフランス人らしき女性が座っている。
隣の席は空いていて、Aさんを呼ぼうかとも思っていたけど、
席に着くとすぐにベルトのサインが出て、そういう状況では無かった。

そして離陸したらしたで、僕の方がそんな気分じゃなくなっていた。
さっきの便で飲んだワインのせいか頭が痛くなってきて、
更に食い過ぎたせいか、若干気持ちも悪い(初の飛行機酔いか?)。
離陸して30分くらいで機内食が配られたんだけど、
あまりのインターバルの短さと気持ち悪さで食事は貰わず、
その間ずっと眠っていた。
(メニューはさっきと同じようだったし...)

香港時間で夜中の4時過ぎ頃に目が覚めて、
トイレに行くのに歩いたらすっかり目が冴えてしまった。
時計を香港時間からパリ時間に合わせると、
(買って5年くらいになるこの腕時計、ワールド機能を初めて使った)
なんだか「9:15」という表示になった....。
「あれ?6:50に着くはずなのに、変だなぁ〜」
と、よくよく考えてみると、9:15pmね...。
香港時間では4:15だから、離陸後4時間ちょっと経つ訳だけど、
まだ、9時間以上も飛ぶらしい....。
(実はこれも間違い...と後で解る)

昨日(昨日だよな?)も、あまり寝てないまま仕事をなんとか終え、
機内ではずっと爆睡しようと思っていたけど、
姿勢が落ち着かず、寝ては覚め、覚めては寝て...という状態。
それなのに目が冴えてしまったこの時間は、パリではゴールデンタイムだ。
この時点で時差ボケ確定かな....。

トイレに立つと、例のAさんも目を覚ましていたので、
「隣が空いてるよ」と伝えると、間もなくこっちに移動してきた。

ずっとトイレに行きたくて仕方なかったが、
隣のフランス人らしき老夫婦が爆睡しているし、
言葉が解らなくて声を掛けられなくて、我慢をしてたらしい。
って言うか、
それでたった一人のパリ10日間の生活、大丈夫なのか?

まっ、それはともかく、その後パリまではずっと話をしていたので、
退屈なのに眠れない機内の残りの時間が、それなりに楽しいものになった。

パリではまだようやく日の出...と思われる頃に、朝食が配られる。
朝食の種類を聞くと、「ヌードル」という単語が聞こえたので、
エッグでは無くそちらを選ぶ。
なんとなく汁物を想像したんだけど、出てきたのは焼きそば...風。
食べてみるとちょっとエスニックな感じ。不味くは無い。
不味くは無いけど、やはり塩っぱい....。

パリ時間に合わせたはずの時計を見ると、
まだ、着陸まで1時間半以上もあるはずなのに、
なんだかどんどん高度を下げてる気がする.....と思ってる間に、
空港が見え、降下し始めてから30分程で着陸してしまった。
どうも、夏時間に合わせて1時間進めたつもりが、
元々自動で夏時間になっていたものを自分で変えてしまい、
更に逆に1時間遅らせていたらしい。
まっ、退屈なフライトの覚悟を1時間分だけ得した...。

という訳で、シャルル・ド・ゴールに定刻通り着陸。

Bonjour, Paris !
2 Jun, 2005「パリへ」End.

ちょっと変わったデザインが気にって買って6〜7年経つ腕時計。腕時計は沢山持っているけど、今、電池が切れて無い時計はこれともう一つだけ。
今回ワールド機能を初めて使った。

成田から3回目(僕は2回目)の機内食。やはりちょっと塩っぱい。