2 Jun, 2005「シャルル・ド・ゴール空港」
■切符を買うことひとつ取っても...

見た感じ、成田の数倍広いシャルル・ド・ゴール空港。
田舎の広大の土地を自由に使いました..という感じ。

飛行機をタラップから降りるのは久しぶり。
バスに乗せられてターミナルビルまで向かう。
乗って来た機体の写真を撮ろうと思ったら(いや実際には撮った後)、
警備員に止められた。なんでだろ?
シャルル・ド・ゴールって、軍事施設だっけ?

ターミナルの中は、ちょっと狭くるしい。
僕はリュックひとつのみのバックパッカーなんだけど、
旅の道連れの彼女のスーツケースが出てくるのに付き合う。

入国審査で、初の「Bonjour !」の発声。
で、終了。
挨拶もされんし、まったく何も聞かれなかった?
日本国のパスポートのおかげ?(...か、嫌われてる?)
ちなみに入国のスタンプも押してくれない。

シャルルは成田や羽田みたいに2つのターミナルがあって、
到着したのはCDG2と呼ばれる方。
こちらからだと、パリ行きのRERという電車の駅まで歩ける。

駅に着いた時点でまだ8時前。
とりあえずチケットをどうやって買うかも解らないし、
まだ、フランス人の友達のF君に電話するには少し早い。
ガイドブックを見る、&時間潰しのため(少しおなかも空いた)に、
改札横のファーストフード店に入る。

ここも勝手が解らず、まぁ、並んでいるパニーニを指差して、
「ディス・トゥー、アンド、カフェ・プリーズ」とか言うと、
そのパニーニ2つとエスプレッソが出て来た。
パリで“カフェ”と言うと、エスプレッソが出てくるらしい。
そのパニーニのパンがカリカリ、サクサクしててやたらと美味かった。
両方で4.20ユーロ。まぁ、安いかな?

8時半頃F君に電話すると、まだ寝ていた。
12時頃にGaru de Node(北駅)で待ち合わせの約束をし、
続けて日本人の友達のI君に電話...をしようと思ったら、
なんと携帯のメモリーに彼の番号が入ってない。
ここでI君と連絡がとれないとちょっとまずい...。
焦りつつ、番号の控えが無かったかどうか荷物を探す...が、無い。
「そうだっ!?」
PCメール宛に携帯からメールしてみよう。
会う約束は午後3時頃にしていたので、
昼までにはパソコンをチェックするだろう...と。
これでひとまず安心。

そろそろRERのチケットを買うことにした。
ガイドブックには自動券売機の買い方が書いてあったけど、
券売機と思われるマシンを見ても、ガイドブックの写真と違う形だし、
全部フランス語で書いてあってまったく解らん。
仕方なく、人の並んでいる窓口の方に行ってみて、
入り口に立っていたナイスガイにカタコト英語で聞いてみる。
何を言ってるのかよく解らなかったけど、係の人に聞いてくれた。
どうやら長蛇の列のこの窓口に並ぶらしい。

15分程で順番が来て、窓口の女性に「Bonjour !」。
「ガル・デ・ノルド、2ティケット、プリーズ」と言ったら通じた。
乗る場所も解らなかったので、「プラットフォーム・ナンバー?」と聞くと、
「エレブン」と、これもOK。
「メルシー!(笑顔)」

改札口は、チケットを入れて体で棒を「グリッ」と押し回すタイプ。
もてぎのサーキットの入り口にあるのと同じ。
で、ここで失敗。
彼女のスーツケースを先に押して自分も一緒に通ろうと思ったら、
スーツケースだけで「グリッ」と回ってしまった...。
チケットはもう向こうに出て来てて、当然その棒は動かない。
辺りを見回しても係員らしき人は誰も居ない。
よく見ればすぐ横に、スーツケースだけを通すと思われる通し口があった。
ちょっと迷ったけど、まぁ、不正をした訳では無いし.....と、
そのまま改札を飛び越えることにした。
(後で聞いたらそれで正解だったらしい...どうせ誰も来ないから、と)
ホームに止まっていた電車に乗り込むと、程なく発車。
そう言えば時刻表も何も見ずホームまで来たけど、運がよかったのかな?

駅を出るとすぐ、もう一つの空港駅に停車し、
その後はパリの郊外の風景。やはり建物の雰囲気が日本と随分違う。

30分程でパリ北駅に着き、人の流れに乗って歩いて行くと、
(と言っても、ホームは上野駅のように行き止まりで、
 行く方向はひとつしか無いんだけど....)
いつの間にか外に...。
あれ?改札が無い。
乗るとき、どうするんだろ?という疑問は解決しないまま。

さて、とうとう本当にパリまで来てしまった。
2 Jun, 2005「シャルル・ド・ゴール空港」End.

タラップを降りた直後に撮った写真。すぐに警備員に注意された。何故?

こんなファーストフード風なのに、パニーニの美味いこと。

手前にある電子辞書は、成田に行く直前に慌てて購入したらしい...。

切符販売の窓口は、旅行者で長蛇の列。

今回初の現地購入となる、RERの切符。

一見近未来風なCDG2駅のRERのホーム。だけどよく見ると工事中だらけ。

RERの車内。普通の電車。見えてくる家々がみんな可愛らしくて、喜々としている。

「世界の車窓から」その1。壁の落書きも日本よりアーティスティック(?)

「パリ北駅」のコンコース。天井が高く、明るい。最近整備されたらしい。

上野駅の地上ホームのように、ホームは行き止まり(19番線が見える)。