2 Jun, 2005「パリの友人/日本人編」
■パリの友人の部屋。

昼食を食べたポンピドゥー・センターの辺りから、
日本人の友人I君の家まで再び地下鉄で移動。
4号線のサン・プラシッド駅で降り電話で場所を聞いて歩くと、
4〜5分で着いた。1階の窓からI君が手を振っていた。

玄関には奥さんのWちゃんが迎えに出てくれた。
僕が連れて来た「想定外」のお客とともに彼の部屋に入ると、
狭いけどシンプルなワンルーム+キッチン。
ただ天井が凄く高いので、あまり圧迫感が無い。
仕事机周辺の機材や本棚の凝縮された一面以外は、
ソファーとテーブルのみのシンプルで洒落た印象の部屋。

元TBS女子アナが結婚したという、
結構有名(らしい)な日本人パテシェの店がすぐ側にあって、
そこのケーキが部屋で僕等を待っていた。
コーヒーとともにいただく。
なんだか久しぶり(な気がする)の普通のコーヒーが美味い。
もちろんケーキも。

iBookをLANに繋がせて貰って、早速メールチェック。
もしかしたらこの先は接続できないかもしれない(笑)
たいした内容は無かったので、まぁ、ひと安心。

パリに住む日本人と、日本が好きなフランス人が、
パリ(というかフランス)の悪口を言い合い、お互い納得している。
まぁ、本当にパリが嫌な訳では無いんだろうけど....。
聞いてる側としては面白い。

I君は、今日初めて会うF君にいろいろと質問する訳だけど、
F君の答えが新鮮だ。

F君が日本に興味を持ったのは「マンガ」がきっかけらしい。
それで日本文化のある大学に進んだらしいが、
「マンガ」への興味しか無い人が大半を占めていたらしく、
あまり友達は出来なかったとか....。

ちなみに今フランスで「マンガ」という言葉は、
例えばヘアサロンの店頭なんかで、
「私の店でマンガな髪型にしませんか!?」って感じで使われてたり...。
日本では、マンガっぽいとかアニメっぽいと言うと若干失笑を伴うけど、
こちらでは少しアヴァンギャルドな意味合いを持つみたいだ。

さて、僕が19時半にボーベーに発たねばならんのと、
その前に、Aさんを予約してるホテルまで送って行く時間もあるし、
そしてI君夫妻も、これから知り合いとの約束があるようなので、
18時ちょっと前くらいにI君のアパートを出る。
また8日に会いましょう。

Aさんが予約していたホテルは、I君宅から歩いて10分程の距離...。
F君がフロントのおばちゃんと話してくれて無事チェックイン。
そしてAさん。
そのおばちゃんに「メルシー」とも「サンキュー」言わず、
ジャパニーズ「ありがとう」と通す。
帰る日までこのホテルで8泊するらしいので、
宿泊に関しての心配はこれで無いだろうけど、
そこまで英語かフランス語を使わないのは、
大阪のおばちゃん的の押しの強さか? 或はわざとか?(笑)

また4号線で北駅まで戻ろうとすると、構内で何かアナウンスが...。
F君が「何か問題があって、今、ちょっと止まってるみたい」と。
ホームは既に人があふれ始めている。
F君が他の路線での行き方を探してくれて、地下鉄12号線のホームへ。
これがまた永田町で有楽町線から銀座線に乗り換えるより遠い。
その上かなり曲りくねっていて、完全に方向感覚がなくなる。

途中でRER(空港から来る途中で乗った線だ)に乗り換え、
7時頃、無事、再び北駅に到着。
(RERで隣に座った異常に下品なおっさんの話を、
 F君が嫌そうに付き合っているのは申し訳無かった...。
 勿論、話しているときは内容はまったく解らなかったんだけど、
 後で聞いたら僕もムカつき...ここには書けないような内容)
時刻表を見ると、9時ちょうどにボーベーに着くTERは19時50分発だった。
この列車は定刻通り。ストの影響は無いらしい。

しかし、チケットの長蛇の列は昼間と同じく...だった。
僕には解らなかったけどF君曰く、並んでいる人は観光客ばかりと。
そしてまた、若干のフランス批判を....(笑)
結局、切符を買うまでに40分近く掛かった。
50分も余裕があったはずなのに、ホームに着いたときには出発の数分前...。
「たぶん今度は日本でかな?」というのが、F君の別れの言葉。
いや、ホントにありがとう。本当に助かった。
また日本に来たときには、今度は頼りにしてください。
キミの場合、言葉の障壁は無いだろうけどさ。

先にF君がホームの階段を降りて行き、
間もなくボーベー行きのTERは、定刻通り発車した。
2 Jun, 2005「パリの友人/日本人編」End.

僕の古い友人のI君と奥さんのWちゃん。同じ大学だったハズのI君は、在学中にいつの間にかパリ人になっていた。実は彼とは学生時代より、この10年程の方がずっと濃い。
ほらぁ〜、動くからブレちゃったじゃないかぁ〜(笑)

そしてこれが、部屋で僕等を待っていたスウィーツ。僕は奥の上が黄色いヤツをゲット!!

言わずと知れたiBook。今回の旅行用に急遽オークションでゲット。

落札品は電源アダプター欠品だったため、別途手に入れたCenturyの製品。純正品の円盤より遥かにコンパクトでお勧め。

パリの日本人達....(笑)

何やら行きたい場所を聞いているらしき「地図が読めない女」達。....嘘です。

夕方も、チケット売り場は長蛇の列だった。
画面左下に少し写ってる看板は、「ル・マン24時間耐久」の広告。

F君に買って貰ったボーベー行TERのチケット。
左上の『SNCF』はフランス国鉄の略称。

F君が撮ってくれると言うんで...。今回の旅初「自分ショット」。後ろの列車がボーベー行きのTER。

カメラを向けるとポーズを取るF君。日本ではモデルの仕事もしていた。そりゃカッコ良い訳で...。