2 Jun, 2005「CITY HOTEL」
■モーテル?

とにかくまずチェックイン。
送られて来ていたFAXを見せると、すぐに部屋の位置を教えてくれた。
(まぁ、部屋番号はFAXに書いてあったんだけど)
翌朝、6時半に空港に行きたいことを伝えると、
(あぁ、カタコトの英語が通じるって、素敵)
タクシーで行くか?と聞くのでお願い。
そしたら、その時もう一人チェックインしていた男性が、
「オレも」と言って、お互い顔を見合わせて笑う。
なんだか旅っぽいコミュニケーション。
ついでに6時にモーニングコールもお願いし、
すぐに戻るから....と、目の前のマックに行った。

普段はほとんど行かないマクドナルドなのに、このときは有難かった。
この時間に開いていることもそうだし、
メニューがいまひとつ読めなくても、大体の想像はつく。
値段はかなり安売りの日本のマックよりちょっと高いけど...。
カフェ(と頼んでしまったのでカプチーノ)と、
チーズバーガー、ポテトをゲット。
ホテルの入り口では、先ほどのフロントマンが、
ドアを閉めずに待っててくれた。

で、
部屋に入り、荷物を下ろし、
早速ヨーロッパ初のディナー(笑)を食べようと、
今買って来たマックの袋を開けると、エスプレッソが全部こぼれてた...。
が、こぼれた筈のエスプレッソが、何故か袋の中にはほとんど残っていない。
「もしや?」と思い、部屋を出てロビーの方に下を見ながら歩いてみる。
「ありゃぁ〜...」
廊下はじゅうたん敷きで、ロビーとの境目のドア前に結構こぼれている。
そしてドアを開けると、ロビー側にはもっと大量の「元」コーヒーが...。
さらに玄関付近まで行くと、元コーヒーの液体が点々としている。
どうやら玄関の扉を押すときにカップが袋の中で倒れ、液体がこぼれ始め、
ロビーから廊下に入るドアを開けたときに、カップの蓋が外れたらしい。

...とか、推理していても仕方ない...。
一瞬、知らんぷりしようかとも思ったけど、やっぱり後ろめたさがあり、
部屋に戻り、何か拭くものを探した。
だけど、それほど大量のティッシュは無いし、
部屋に備え付けのタオルじゃ、なんだか罪の上塗りのような気がして、
「まぁ、洗濯しようと思ってたし...」
ということで、さっきまで汗拭きだったタオルを持って廊下へ。

レセプションに居た人は、既に僕が部屋に入った直後に消えていて、
玄関には鍵が掛けられ、ロビーも、その横のダイニングも暗くなっている。
その薄暗い中、僕は一人で拭き掃除....。
廊下側のじゅうたんは、きっとシミになったろうなぁ。ゴメンなさい。

また、マックまで行ってコーヒー買おうかと一瞬思ったけど、
絶対顔を覚えられている筈で、微妙に恥ずかしいやら、面倒くさいやらで、
結局ホテルのロビーにあった自販機で、炭酸入りのオレンジジュースを購入。
なんとなくファンタオレンジな味。昼にF君と入った店でも飲んだ。
とにかく、やっとヨーロッパ初ディナーを食べる。
チーズバーガーとポテトは、すっかり冷えいてしんなりしていた。
まぁ、夕食抜きだと思ってたから、まだマシか...。

ホテル(やマックと、その隣のステーキハウス)は、
広い道の脇にポツンと建っていて、
どうやらその広い道の向こう側が滑走路の端のようだ。
ホントに空港の側に宿が取れてた。
このホテルは、いわゆるアメリカ的に言うモーテルかな。
部屋はビジネスホテルのような感じだけど、ベッドはダブル。
バスルームもちゃんとバスタブがあって結構広い。
電話線がカプラー式では無くて(カプラー式でもフランスのは使えんけど)、
ネットは接続を試せなかったけど、
まぁ、さっきI君のところで見たしな....。

洗濯をし、シャワーを浴びて、
日記を書いていたら激しく眠くなって来たので、
初日は12時頃ダウン....。


翌朝、5時45分にセットした目覚ましで目が覚める。
特に何も夢は見なかった(と思う)。
6時になっても、結局モーニングコールは掛かってこなかった...。

部屋を出てレセプション横のダイニングに行くと、
可愛らしい女の子がせっせと朝食の準備をしている。バイキング形式。
さすがにまだ誰も人は居ないし、準備の途中だからちょっと気が引けたけど、
「食べてもいい?」と聞くと、OKと言うので、着席。

で、食べ始め半ば、6時半になった頃に前にタクシーが一台止まる。
あぁ、僕だろうなぁ〜と、「エアポート?」と発すると、Yes!と。
慌ててオレンジジュースを流し込み、チェックアウトの手続き。
「Credit Card Please.」とその女の子。FAXで番号送ったよ。と言うと、
どうやらカード番号は予約の確認の為で、支払いはこれから....とのこと。
後で知ったんだけど、こちらではクレジットカードが身分証明になるらしい。

「メルシー!」とホテルを出て、タクシーの運転手に声を掛ける。
車はプジョーのミニバンなんだけど、助手席側のドアを開けてくれる。

空港まですぐに着きそうだったけど、少し話しかける。
「Good Car !」
嬉しそうに運転手が話を始める。
去年の12月に買ったプジョーの新車のようで...。
なにやらタッチパネルを操作して、ここから電話も出来るとかいう自慢話。
(いや、運転中なんでそんなにいろいろしなくていいです.... (^^;)
どこから来たんだ?というお決まりの話。
今日は空港に送る客が他にも居て、今朝は2時に起きたとか言う話。
そんな話をしているうちに、5〜6分で空港に着いた。

朝早くありがとう。
メルシー!
2 Jun, 2005「CITY HOTEL」End.

ちょっと引きの写真が撮れなかったんだけど、十分な広さの部屋と、部屋のほとんどを占めるダブルベッド。

ちなみにACの差し込み口はこんな感じ。「Cタイプ」と呼ばれるやつ。イタリアも同じ。ちょっと奥まっている。結構デカい。

部屋から見たマクドナルド越しの朝焼け。

ダイニングに行くと、まだ女の子が朝食の準備中だったけど、パンとコーヒーを頂いた。

何故かレセプションだけは、ちょっとカントリーチックで可愛らしい感じ。

まだ「撮ってもいい?」と聞く度胸がなんとなく無くて、可愛らしい顔を撮れなかった...。

明細とレシート。65euroはこの旅の中では二番目の安値。

ボーベー国際空港...ん?「国際空港?」って感じ。