3 Jun, 2005「ボーベー空港」
■飛行機が一機も居ない!?

空港前のロータリーの雰囲気は、空港というより駅前。
建物自体はガラス張りの新しい建物で、あまり田舎っぽさは無いけど...。
中に入るといきなり目の前にチェックインカウンターが並ぶ。
まぁ、想像はしていたけど、かなり規模が小さい。
僕が着いた時は、まだほとんど....というより誰も居なかった。

空港で、「RYANAIR」のカウンターを探すのに苦労したら嫌だな...
と思ってた心配はまったく無駄だった。
この時間、他の航空会社の看板は出ていなく...。
(確か、4つくらいの会社が乗り入れているはずだけど....) 

「Bonjour!」
とりあえず、たった一日パリで過ごしただけで、
最初にこの言葉が自然に出てくるようになった。
この先しばらく使わないけど...。
ネットで予約を取ったときのプリントアウトを見せると、
パスポートを求められ、荷物はそれひとつか?と聞かれる。
ハサミやカッターは入ってないと伝えて、チェックイン、終了。

チェックインを済ませて、所在なくウロウロしていると、
観光バスから大量の団体客が降りてくる。
きっと「格安ツアー」とかがこっちにもあって、
そういうニーズに、この田舎の国際空港はマッチしているに違いない。

離陸まで1時間半くらいある。
搭乗ゲートに7時半と言われたような気がしたが、
どうも見ると開いているようなので、行ってみる。
チケットを見せるとそのまま手荷物の検査に。

中に入ると、一応小さいながらも免税店があり、
国際空港のミニマムセット一丁....という感じ。
ただ、その先の搭乗口の待合室が、なんと仮設のテント!
床は(たぶん)ベニア板の上に薄いジュータンが敷いてあるだけ。
天気が良いのでテント素材の白い屋根は明るい。

そこから滑走路が見えるので窓際に立ってみると、
一機の飛行機も居ない。
「?」
格納庫らしきものも見えず、いったい僕の乗るライアンエアー機はどこ?
さすがに不安は無いけど、ちょっと不思議な気持ち。

離陸の40分前くらいに、急に飛行機のエンジン音がテント内を響き渡る...
と思ったら、着陸した767がこちらにやってくる。
「えっ?やっぱり....(^^;」
飛行機が見当たらないのでもしかしたら?と思っていたが、実際驚いた。
今着いたヤツにすぐに乗り込むらしい....。
ホント、エアバスだよ。
機体はボーイングだけど。

何やら聞き取れなかったけどアナウンスが流れると、
待合室の人達がわさわさと搭乗カウンターに並び始める。
あぁ、せっかくほぼ最初にチェックインしていたのに、出遅れた。
座席が早いもの順なのは聞いていたけど、ここでの順番で決まるのかぁ〜。

あきらめて、最後の方で搭乗カウンターを通過する。
すぐ外に出たところで目の前の飛行機の写真を撮ろうとすると、
警備員のお姉さん(かな?)に止められる。
シャルル・ド・ゴールでも怒られたけど、空港って普通撮影禁止だっけ?

座席は後ろの方の通路側になった。
隣のシートは空席だったけど、アルプス越えのはずなのでちょっと残念。
帰りは窓際をゲットしよう。

ほぼ定刻通りに飛行機が動き始める....と同時に、
スチュワーデスが前から等間隔で3人ほど通路に立ち、
ライフジャケットの付け方を実践する。
映像じゃない、実演の緊急時の説明を見るのは、何十年振りだろうか....。

動き出してすぐ、滑走路の真ん中に出た...と思ったら、
端っこまで走って行き、そこでUターン。
振り向き様に一度止まったと思ったら、加速開始。
このローカル空港には誘導路なんて無いのだ。
しかし、旅客機って結構小回り効くんだねぇ〜。 って言うか、「バス」か....。

ボーベーさん、また6日後に戻って着ます。
3 Jun, 2005「ボーベー空港」End.

ほとんど誰も居ない...。正面玄関付近。

ガラン...としてるけど、清潔感漂うロビー。「RYANAIR」のカウンターは一瞬で見つかった。

航空券代わりの申し込み画面のプリントアウト。これを見せてすんなり搭乗券が貰えた。

その搭乗券。座席指定のところには「FREE」の文字。

パリ便の出発が近くなると、団体客で少し賑わって来た。

一応、小さいながらも免税店が並ぶ。

テントの屋根、(じゅうたんの下は)ベニアの床の待合室。