4 Jun, 2005「HOTEL GENIO」
■凄く良い三ツ星ホテル。

今回の旅行が決まったときに、
「イタリアとそっちに行くよ」とパリのF君にメールをしたら、
返事で、「ローマの一番良い三流のホテル
というタイトルのWebサイトを教えてくれた....。
『Turnerホテルは、三流のホテルです。
 ローマのセンタに建ててやりました...』
という、強烈なコピーで始まる....。
翻訳ソフトか何かで作ったのかなぁ〜?
翻訳ソフトがいい加減なのは、今回僕もよく解ったけど(苦笑)、
それにしてもネイティブチェック無しに外国語ページを公開するなんて、
さすがローマっ子と言うべきか...。
とにかくやたらと笑える。言いたい意味は解るけどね...。
勿論「三流」は三流ではなく、三ツ星の意味(...だと思う(笑))。

玄関から中を覗くだけで歩き回り、やっと見つけたHOTEL GENIOは、
Best Western Hotelというグループの、
やはり三流では無く「三ツ星」のホテル。
入り口は狭いが、中に入るとレセプションは広々としていて、
ちょっと高そうな雰囲気。
感じの良いフロントマンが対応してくれる。
そう言えば、今回の旅で初めて自分でブッキングする訳だけど、
この2日間のいろいろな人とのやり取りがあったおかげで、
カタコト英語とイタリア語本でのやり取りだけでも不安は感じない。
いや、不安とかじゃ無い。度胸が座っただけだ....。
たった2日間でそんなに語学力が付くモンじゃ無い(笑)
部屋の空きはあるとのこと。シングルで一泊65ユーロ。
見た目の印象から想像してたよりずっと安い料金だった。
朝食も着いているということだ。
昨日も最初65ユーロでNさんが値切ってくれて60ユーロ。
でも、こちらのホテルの方が明らかに規模が大きく奇麗そうなので、
そのままの金額で納得。

部屋を見てから決めるのを忘れたが、
部屋に入ったらまったく問題ない...どころかかなり良い。
昨日もそれなりに納得できたけど、こちらはずっと広い。
バスタブは同じようにやっぱり無いけど、
ここのシャワースペースには、しっかりガラスのドアが付いている。
今日は、トイレ部分の床の雑巾がけはしなくて済みそうだ。

真っ先に昨日洗って乾いていない洗濯物を干し、
あぁ、水を買ってくるのを忘れたなぁ〜と思いつつ、
喉がカラカラで、高いと知りつつ冷蔵庫のコーラを一気飲み。
部屋の電話がコネクター形式では無く接続が無理だったので、
ホテルの隣のインターネットカフェへ。

フロントマンに教えてもらったネットカフェは、
ホテルの横の狭い路地を挟んだ隣だった。まったく気付かなかった...。
「NetCafe」と看板に書いてあったが、パソコンは3台だけ。
そして狭い店内の半分以上が電話ボックスになっている。
どうやらネットフォンだ。
外国人らしき人たちで一杯で、順番待ちも数人。
あぁ、なるほど。こういう使い方は今普通なのか...。

さて、机の下でこそこそと、リュックからiBookを取り出し、
ネットカフェのLANに繋いでみるけど、ダメ。
IPを固定しないといけないのかなぁ〜。
店のマシンはWindowsでよくわからない。
試しに、そのマシンでYahoo.co.jpに繋いでみるが、
当然のごとく、文字がすべて「□」に化ける。
日本語環境をインストールしてみたいけど、
やはりこれもWindowsはよく解らん...。
早々に諦め、退散。

一旦iBookを部屋に置くためにホテルに戻ると、
レセプションの真ん前の床を拭き掃除していて(ワックス掛けかな?)、
掃除のおじさんが「スマンが今、ここを歩いちゃダメじゃ(想像)」と。
って、部屋の鍵を受け取れないじゃないか!(^^;
にこやかなフロントマンと一瞬目を合わせ苦笑し合うと、
彼は部屋の鍵をそぉっと投げてくれた.....って、投げるのか!(笑)
部屋にiBookを置いて、すぐに夕飯を求めて街に繰り出してみる。
(今度は僕がフロントマンに向かって鍵を投げる(笑))
あても無く歩いていたんだけど、検討違いの場所を歩いているのか、
あまり飲食店が無い。....し、あってもなんとなく入りにくい店ばかり。

そうやって街中をウロウロしていて気になった物があった。
ミラノではあまり意識しなかったのだけど、
街中で工事をしている場所に必ずあるクレーンがの形だ。
トリノの路地は狭いので、クレーンの存在感が大きいからかもしれない。
トリノまでの列車からも見えたが、街中だけでは無く、
郊外でも同じ形のものが、工事現場には必ず存在していた。
こちらのクレーンは、垂直にのびた足に水平の腕の部分が乗っていて、
その腕の下をスライドするような形で、引っ張り上げる部分が着いている。
日本のクレーンのように斜めの一本のアーム部分が、
自由自在に動いたりはしない。
水平部分がかなり長いため、反対側には重りのようなものが着いている。
たぶん、狭い街中で大きなクレーンを振り回せないため、
建物の屋根より高い位置でのみアームを振り回せるようにするため、
このような形になったんだと思うけど、
本当にどこにでもあるので、なんだかやけに気になるカタチ。

さて、
ずいぶんと街中を彷徨い、ようやく見つけたレストランテは、
夜8時頃だと言うのにやけに空いている...が、疲れたのでここに決定。

「Buongiorno!」と声を掛ける....が、この時間はBuonaseraか。
イタリア語本の料理名とメニューの単語を比べても、あまり一致しない。
仕方ないんで、なんとなく想像つくものの中から頼んだ。
アンティパスティにサラミと生ハムの盛り合わせ(と出て来て解った)、
チーズが沢山、アンチョビも入ったほうれん草のサラダ。
スパゲティボロネーゼ(いわゆるミートソース)。
前菜のハムとサラミはとてつもなく美味い。
サラダも、チーズとアンチョビが大量のほうれん草とよく合う。
これはスパゲッティも期待できると思ったのだけど、
最後に出て来たボロネーゼが不味い。
「ここはホントにイタリアか?」
と思えるくらい、麺がゆで過ぎ...。『アルデンテ』って知らんの?
あぁそうだ。前菜は全部「生」だよ。
アンティパスティが美味かったのは、単に素材が良かっただけだ。きっと。
と、文句を言う割には食い過ぎた....(笑)
前菜だけでおなか一杯になっていた(前菜は美味かった訳だし)。
お約束のカプチーノを頂いてから、ホテルに戻る。

フロントマンは僕の顔を見ただけで、スマイルで鍵をくれる。
日本人だから覚え易いのか、僕の顔が覚えられ易いのか、
単にフロントマンとしてのプロの仕事なのか...。
ただ日本でも、ほんの2〜3度同じ店に行くと、
必ずと行って良い程、「あぁ、どうも」的に声を掛けられることが多い。
それもプロ根性かな...。
部屋に戻るとiBookを立ち上げ、また日記を書き始める。

「あっ、そっか...」
日本用のプラグを「Cタイプ」にする変換ソケットは1個しかない。
iBookをコンセントに差すと、携帯も、デジカメの電池も充電できない。
ドライアーを使っている間は、そのどれも一旦外すしかない。
1つ200〜300円のモノをケチるんじゃ無かった。
2〜3個あってもかさ張る訳でも無いし...。
順番に充電するしか無い訳だけど、携帯の充電は比較的早いから良いとして、
iBookとデジカメの電池の充電には結構時間が掛かる...。
う〜ん。
デジカメの電池は、充電済みの予備がまだ2本あるので(全部で8本)、
iBookが終わったら携帯をつなぐことにする。
最悪、僕のデジカメは乾電池式なので、無くても買うことが出来るし。
って、イタリアも単三とかあるのか?

今日もまた、日記を書いている途中で眠ってしまう。
11〜12時頃か?
ウトウトし始めたときに、なんとかプラグをiBookから携帯に差し替えた。
イタリア2日目終了。
4 Jun, 2005「HOTEL GENIO」End.

ベッドはセミダブルまで行かないけど、十分な広さ。

トイレも奇麗。シャワー部分は(左奥にちょっと見える)ガラスの扉で仕切れる。

イタリアのトイレの水を流すボタンは大抵大きいが、ここのは特に大げさ。

窓側の壁。壁に掛かっている赤いTシャツは僕の洗濯物。右が窓。左のドアがバスルームの入り口。

部屋の窓から見た中庭。本当にイタリアの映画に出てきそうな絵。

この部屋のコンセントは、灯りのスイッチと一緒になっていてシンプルなデザイン。日本人の感覚で言うと、電気のスイッチとコンセントが同じ場所ってどうよ?だが。

このホテルに限らずこちらのエレベータには、「閉じる」ボタンが無い。やはり日本人的感覚だと若干イライラする(笑)

ガイドブックが無いので、良さげなレストランテ等がある場所の検討が着かない。しかし、どこに行っても路上駐車の見本市。

気になるクレーンの形。街を遠くから眺めたりすると、あちこちにニョキニョキ立ってたりする。どこのも同じ形で同じ色なので、もしや一社独占?

サンドイッチマンもなんとなくお洒落。何が書いてあるかは解らん...残念ながら。

何の旗だろう?トリノ市かな?一昨日の統一記念日に関係するかもしれない。確かイタリア統の最初の首都はこのトリノだったはずなので...。

このチーズ入りサラダと生ハムメロンはとてもとても美味かったのだが...。

日本製品のプラグをCタイプに変換するコネクター。

デジカメ用に持って行った単三(単四)充電池用の充電器。100〜240VまでOKなので海外でそのまま使える。ちなみに携帯もiBookも240Vまで対応していた。今は普通なんだとさ。ドライアーだけは海外用に電圧を変えられるものを買った。

中はこんな感じ。電池を全部で8本持って行ったけど(残り2本はこの写真を撮っているデジカメの中)、一日だけ充電を忘れてピンチのときアリ。デジカメはホントに電池を喰う。