7 Jun, 2005「観光客と通勤風景」
■ついにイタリア最終日。

本当は翌日イタリア出発だけど、飛行機の時間が朝6時半なので、
実質的には今日がイタリア最終日。

今日も6時頃目が覚める。
この5日間、寝る時間が早いせいか(と言っても12時頃だけど)、
毎朝必ず6時頃には自然に目が覚める。
夕べもシャワーを浴びずに寝てしまったので、まずはシャワーを。

今朝の天気予報もイタリアは全般的に曇り。
ところどころ雷マークもある。
TV局によるんだろうけど、昨日も今日も見た朝のお天気番組では、
晴れの地域は「晴れ柄」のバックグランド。
曇りの地域は「曇り柄」のバックグランド。
なので曇り予報の地域は、全面がグレーの雲マーク柄。
なんだかすごくどんよりした天気になるのかなぁ〜という風に感じる。
でも、昨日もフィレンツェもヴェネツィアも曇り予報だったけど、
なんだか凄く天気が良かったような....。
日本と同じように、あまり予報が当たらないのかな?

部屋の各所の写真を撮り、荷造りをし、
1階(0階:ピアンテッレーノ)のダイニングへ。

フロントの英語の解らないおじさんに「Buongiorno」と挨拶すると。
チェックアウトすると思ったらしく、キーを渡してくれという仕草。
荷物は持って来たので、そのままキーを渡して食堂の場所を聞く。

朝食は(ミラノ以外は)ここ数日ですっかり馴染んだバイキングタイプ。
パン数種類、ヨーグルト、フルーツ、ハム、ジュース、
昨日までのホテルより、少し種類が少ないかな....。
でも、サラミやハムはどこで喰っても美味い。

隣の席にはカナダから来たと言う老夫婦が。
なんだか落ち着いていてイイ感じだなぁ〜。
こっちに来てから朝食を食べるときに泊まり客と顔を合わせるけど、
必ずこういう老夫婦カップルが一組は居る。
毎年毎年、どこか海外に旅行に行くんだろうか?
記念に写真を撮らせてもらう。
そうだよ...。
もっと前からこうやって普通に、いろんな人の写真を撮れば良かった。
やっぱりスナップショットは風景だけより人が写っている方がいい。
いろんなものが見えて来る.....気がする。

隣のダイニングで食事をしていた家族は、小さい子供が男女二人。
見た目だけで判断すれば、中近東っぽい顔立ちの家族。
真っ黒の髪と目が、今や日本でも違和感を感じるくらい黒い。
その、たぶん小学生低学年くらいの男の子の方が、
ジュースを入れるコップに氷を入れようとして、
手を滑らせてコップを落とし、割ってしまった。
一瞬、呆然とする男の子。なにか自分のことのように気持ちが伝わる。
「(絶対怒られる。どうしよう...)」と思ってるはず。
どうやってホテルの人に伝えるのかな?と見ていたら、
なんと、何もせずに席に戻ってしまった....。
少し遅れて、ホテルの人が物が割れた音を聞いて出て来る。
もう、そこには子供は居ない。割れたコップと氷が床に散乱している。
なんだか放っておいて良いんだろうか?と思いながら、
ボンヤリ片付ける様子を見ていたら、さっきの子が戻って来た。
きっと親に言われたんだろう。ホテルの人にペコリと謝り、
バツが悪いのか、逃げるように席に戻って行った。
男の子が最後に謝りに来たので、ホッとした。
...という一部始終は、まったく写真に収めていない。
ったく。

ゆっくりと朝食を取ってから、ホテルをチェックアウトし、
昨日チケットを買った出発の時間まで、プラプラとヴェネツィア散策に。
朝8時半過ぎのヴェネツィアは、
観光客(と通勤の人?)こそちらほら歩いているが、
まだあまり店は開いていない。

サン・マルコ広場では、日本人の団体客がなにやら説明を受けている。
こういう風景は、きっと違和感を感じると思っていたのだが、
外国人団体客も必ずどこにも居るので(特にヴェネツィアでは)、
とりたてて日本人の団体客が異質な感じはしなかった。
昔は日本人観光客のイメージって、
「メガネしてて、出っ歯で、いつもカメラを持ってる」
だったと思うけど、今はどうなんだろ?
特に日本人にメガネや出っ歯が目立つとも思えないし、
(骨格的には白人より出っ歯か....)
カメラはどの国の観光客も持っている(しかも必ず日本製)。
もしかすると「ダンタイ」旅行も、日本発のシステムだったり...。

つい数日前、ツアーでこのヴェネツィアに来ていた僕の母から、
キャンディーの形をしたガラス細工が欲しいと携帯メールが来ていた。
どうやらお土産に数が足りなかったらしい。
それを探しつつ、迷路のような街の全体をゆっくり歩きまわる。

この街の一体どこに「オフィス」があるのか?と思ってしまうが、
これから仕事に向かうらしき通勤途中と思われる人が、
足早にいろいろな路地から現れては路地に消えて行く。

飲食店の裏側の細い水路では、八百屋らしきゴンドラから、
店の中に野菜が搬入されている。
ここでは当然なんだろうけど、新鮮な風景。

細かい路地を歩き回っていたら、少し迷ってしまう.....が、
まぁ、街が狭いので、ガイドブックの地図でなんとかなってしまう

デジカメの電池が無くなり交換したら、そちらも残量が無い。
こちらでニッケル水素の乾電池が売っているのか解らないし、
(アルカリイオンの乾電池だと、本当にすぐに切れてしまう)
かと言って、今日一日写真が撮れないとなると、それはそれで痛い。
夕べはまだ充電した分が残っていると思い、電池の充電はしていない。
ちょっと焦っていろいろ組み替えると、
6本あるうちの無くなった方ばかり入れていたらしい。

10時近くになると開いてる店が多くなってくる。

革ジャケットや靴も売っている一件のブティックに入る。
ライダースっぽいけど、結構カジュアルで良さげな革ジャケットが、
90〜120ユーロくらいで数種あり、ちょっと迷う....が、
本当のライダースとして考えると機能が今ひとつだし、
やはり荷物を増やしたく無いので止める。
しかしこんな観光地の小奇麗なブティックでも革モノが安い。
フィレンツェの店のライダースジャケットは、一体幾らだったんだろう?

ガラス細工のキャンディーを探すのに、
店舗のショーウインドウばかり見ていたが、
大体、1個1ユーロ。11個なら10ユーロという店ばかり。
が、屋台を見たら11個で8ユーロという店があった。
同じものかどうかは解らないが...。
15個で10ユーロにしてくれと言うが、あっさり断られる。
まぁ、安いしいいか...とここで選び購入。
そして、そのとなりの屋台では、
12個で7ユーロで売っていた.....ちっ!

ベネツィアの大運河に掛かる、ポンテ・リアルトの両サイドは、
ポンテ・ベッキオのように店が並ぶ。
もっともここは宝飾店では無く、単なる土産物屋だが...。

橋を渡った先のサン・ポーロ区には出店が沢山並んでいる。
ガイドブックの地図を見ると魚市場...と書いてあるのでそちらへ。
魚市場と言っても、イタリアはなんだかお洒落な雰囲気。
既に沢山の人であふれているが、地元の人というより観光客が多い気がする。
そのせいかどうか、値段を見るとちょっと高いような....。
鮭の切り身(結構大きいけど)が9euro(1.2千円くらい)ってどう?

リアルト橋の先にはお土産物の市場が並び...

市場地区の入り口側は野菜とか果物とか...

その奥には魚の市場が広がる。

黒くて平べったいのが奥の方で不気味に鎮座。

市場に使っている建物が、また格好良くて....。

日本と比べると高い気が....。たぶん。

クネクネと再び細かい路地を歩く。
途中、カ・ペーザロという美術館の庭には、
大きなオブジェが置いてある。
古い街の細い路地の間に急に広がる不思議な空間。
(元々18世紀の富豪の家らしい。ガイドブックより)

その空間を抜けてすぐ、
サン・スタエという停留所からサンタ・ルチア駅に向かう。
そろそろ11時が近い。

ヴェネツィア散策終了。
7 Jun, 2005「観光客と通勤風景」End.

毎度おなじみの朝食...ですが、ハムとかサラミとかが普通に美味い。

この娘の弟だかお兄ちゃんだかが、今、まさしくこの娘が写っている場所で、コップを破壊しました。

隣の席に座った老夫婦。カナダから来たそうです。悠々自適。おじいさんの顔の赤さは元々なのか、朝っぱらから飲んでるのかは不明...。

「マツダはベネツィアの歴史遺産修復を応援して...」いるそうです。それはともかく、修復中の幕にその建物の絵が書かれているものを、よく見た。

昼間のサン・マルコ広場。夜の荘厳な雰囲気とはまったく違う、明るい印象。

朝の路地。ボチボチ出始めた観光客と(僕もだ)、通勤するらしき人、そしてまだ店はあまり開いて無い。

昨日ヴァポレットから見たのと同じ「赤いペンギン」がここにも。ヴェルサーチのキャラクターって赤いペンギンだったっけ(笑)

お酒?とにかく奇麗なディスプレイ。

カラフルな八百屋の向こうにある黄色いモナリザは、何故かデジタルなドット絵。どうやらその手の展覧会がやってたらしい...。

昨日見たのとは違う塔だけど、やはり結構傾いている。埋め立て地で地盤が弱いということか?

思わず撮ってしまった。ここも普通に人が通る。

ヴェニスではこうやって子供を運ぶらしい...な訳無いか。

たぶん地元のおじいさんだよなぁ。様になります。

ちょっとしたボロい建物のショーウィンドウの中には、素敵なプロダクツの世界。

八百屋か、野菜の卸し....だと思う。

何故かダリがいっぱい。

ポンテ・リアルトから大運河を望む。

カ・ペーザロの前の謎のオブジェ。

髪型がイカす、ヴァポレットの船長。