8 Jun, 2005「I君のアパート」
■がんばれニッポン。

6日振りのI君の部屋。
また、時間と空間の感覚が無くなる。
パリに居るのに、普通に近所の友達の家に遊びに来た感じ。

テーブルの上には、
ここ数日続いた日本からのお客さんがお土産にくれたと言う、
どら焼きとかせんべいとかがドサッと置いてある。
少し頂戴し、久しぶりの日本の味....と言ってもたった一週間だ。
そうは思えない程、日本を出てから随分時間が経った気がする...。

結局イタリアでは一度もネットに接続出来なかったiBookを、
6日振りに繋げてみる。
ちょっとどきどきしてメールをチェックするが、
仕事のメールはあるにはあったけど、緊急のものは無かった。
相変わらずスパムメールが多い。
って、このクソ重いiBookをわざわざ出発直前にネットで買って、
パリ〜イタリアを背負って歩いていた意味は?
いやいや、日記とデジカメ写真のデータ吸い上げに役立ちました。
......う〜ん。

イタリアでの土産話に華が咲く。
内容は....「ボーベー行きTER」のページから後を、どうぞ(笑)

するとI君が、
「こんな時期に各地を点々としているということは、
 あまりサッカーに興味が無いってこと?」と。
ホントにまったく知らなかったけど、今日は日本対北朝鮮戦だそうで...。
しかも、この試合で日本が引き分け以上なら、
時差の関係でW杯予選通過一番乗りということらしい。

その話の流れから、無類のバイク好きの僕が本場イタリアを放浪中、
ムジェロでMOTO GPがあることを知らなかった話をすると、
I君の友人でモナコに一年間留学していた人が、
伝統のモナコグランプリの開催日をすっかり忘れてて、
F-1ウィークにパリに観光に来てしまった話を聞いた。
しかもその人が借りていたアパートの部屋は、
公道を使ったレースであるモナコGPだからこそ得られる特権、
コースサイドの部屋....。
それは絶対あり得ないなぁ〜とか、そんな話で盛り上がる。

I君のアパートの3階の部屋がひとつ空いていて、
(仏語でも伊語と同じように、日本で言う3階は2階と言うらしい)
ホントは先週壁を塗り替えに来る予定が、まだ来ないらしい。
このアパートの大家はI君の友達の親....ということで、
ペンキの臭いの充満を免れたその部屋を、
一晩くらいなら使っても大丈夫....ということになった。
助かる。
一応ベッドもあるし、お湯も出る。
部屋を見るとそこそこ広い。今回の旅ではトリノに次ぎ二番目くらい。
宿泊料は今回最安の0ユーロ。

さて、これで全日程の宿泊場所決定。
やはり今回のベストホテルはトリノの『HOTEL GENIO』。
一泊朝食付き65ユーロで、非常に快適な空間と、
チェックイン・アウト時の二人のフロントマンから暖かいサービスを貰った。
それを踏まえた上で、ホテル的な従業員との距離感がちょうど良い感じ。
今度トリノに行ったらまた泊まるかな。中央駅の隣で便利だし。

昼食をごちそうになる。肉と野菜を煮込んだ...えっと、ポトフかな。
Wちゃんは「残りものだけど....」と言っていたが、とても美味しかった。
そういえば、こういう煮込み系の食事はこちらに来てから初めて。
ほぼ毎日パスタを喰ってました....。
ちなみに、2日前にこの料理を作ったときは野菜スープだったらしい。
2日間の熟成期間を経て、最終的にポトフになったようだ....(笑)

W杯の試合は、I君の日本の友人が、
日本のTV中継の「TV画面」をカメラで撮ってネットで中継。
超アナログな入力方法から最新IT技術を経て、パリに映像が到着。
なので、I君の友達が応援する声も日本から一緒に送られてくる。
なんとなく大勢で観戦している雰囲気。
ほとんどサッカーに興味は無いけど、
やはり日本戦をみんなで見るとナショナリズム魂が盛り上がる。
周知の通り日本が2-0で北朝鮮に圧勝。
ドイツ行き決定!おめでとう!

サッカーの中継が終わったのは15時頃。
ちょっと市内観光に出かけることになる。
ここ数日、日本からの知り合いの訪問が相次いだことで、
彼等と行動を共にするために、
I君はずっとレンタカーを借り放しにしているらしい。
それで市内観光に連れて行ってくれる...ということになった。

専用車の移動と日本語通訳付き、パリス半日観光コースへ出発...(笑)
8 Jun, 2005「I君のアパート」End.

こんな感じの空き部屋に無料で泊まれることになる。十分。

1階から螺旋階段を見上げる。映画に出てきそうなデザイン。たぶん、パリ市内を探せば、ゴマンと出て来るんだろうけど....。

3階(仏語的には2階)から見るとこんな感じ。随分印象が違う。

雑談の中で出て来たケミカル・ブラザースのプロモの話から、監督であるミシェル・ゴンドリーのベスト版DVDを薦められた。そのジャケットとインデックス画面。

W杯も見終わり、心置きなく市内観光に出発。
アパートの入り口は思いっきりノン・バリアフリーで、車椅子で出るのは大変そう。
しかしI君。後ろで奥さんが苦労してるのに、ダメだよ他所の女の人と見つめ合っちゃ...(笑)