10 Jun, 2005「トランジットで...」
■香港危機!

シャルル・ド・ゴール空港を離陸して程なく、ウェルカムドリンクが出る。
行きの失敗を繰り返したくないので、今度はオレンジジュースで...。

出発1時間後くらいに夕食が配られる。
パリ時間だと、まだ15時半くらいなのだが、
香港時間だと既に夜の9時半。
たぶん香港に合わせているんだろう...。
ということで、ここから先は香港時間で。

夕食の内容は行きと同じかな?と思い、
ビーフ、チキン、パスタと聞かれたので、「パスタ」と注文。
で、麺かと思っていたらラザニアだった。ちょっと固めの....。
相変わらずの味付けの濃さだが、まぁ、喰える。
隣の女の子の料理を見ると、鶏肉料理はあんかけっぽいもの、
牛肉料理は青椒肉絲のようなものだった。
そっちでも良かったかな...と、微妙に後悔。
また、全部食べると気持ち悪くなる気もしたんだけど、
まぁ、ワインを飲まなかったし....と、またもや完食。

夕食が終わるとほどなく機内の照明が暗くなる。
おやすみタイムらしい。
外はまったく明るいのだが、照明が落ちたことで、
ほとんどの人が自主的にサンシェードを閉め、
そうしない人には客室乗務員が閉めるように言ってまわっている。
作られた夜状態。

さすがに疲れているのでいつでも眠れる状態だったけど、
エコノミーの狭さと座ったままの姿勢、かつ、
隣に人が居て身体をあまり動かせないので、
眠っては覚め、覚めては眠り....を繰り返す。
それでも、行きに比べると随分眠れるようになった気がする。

香港時間で朝5時頃、トイレに立ったのをきっかけに目が冴えてしまう。
なんとかもう少し眠ろうとするが、どうもダメだ。
iBookを立ち上げ日記を書き始める。

6時を過ぎると照明が明るくなり、ドリンクが配られる。
隣の二人の女の子はずっと眠ったまま...。羨ましい...。

6時半頃、朝食が配られる。
行きは上海風ヌードルだったので、今回は普通にソーセージとエッグで。
機内食は飽きるなぁ〜と思いつつ、しっかり完食。
しかも不味いコーヒーも、おかわり。

8時少し前に着陸態勢に入る。
雲が多い。香港の天気はあまり良く無いようだ。
まぁ、空港の外に出る訳では無いので関係ないけど。

到着時間をチェックして無かったので定刻通りかどうか解らないけど、
とにかく8時10分頃に香港空港に降り立つ。
二度目なので、なんとなく勝手知ったる...という感じ。
(これが間違いの始まり)

荷物検査のところで、
この旅で初めてパソコンをリュックから出すように言われる。
で、iBookを出したが、ただ見ただけ。なんなんだ?
今度は違うところを開けろと。
IKEAで買ったニンニク潰し器を見せる。
あぁ〜、問題はこっちかな。
これがなにか解らずX線検査にひっかかったのかもしれない。
検査官に見せたらすぐに納得して終了。

とりあえず、お土産に頼まれていたブランドの化粧品を探す。
一応店の人に確認するが、本当に買ったもので合っているかどうか不安。
こういうものにはまったく疎い...。

もう少し何か買おうと他の店を物色し始めるが、
行きと同じように2時間くらい時間があると勝手に思っていただけで、
考えてみれば成田行きの出発時間も搭乗ゲートも確認していない。
チケットには8時30分と記入されているが、
これは搭乗開始時間のはず。
何故か出発時刻は記入されていない。
案内用の画面でキャセイの成田行きを探すと、
9時10分出発、ゲートは65番になっている。

今、既に8時40分。

出発の20分前に搭乗締め切りとなっているので、あと10分しか無い。
(それでもこの時、ゲートの場所を確認しなかった)
急いで追加のお土産を買うつもりでもう少しだけ店を見て歩くが、
これといったものは見つからない。

腕時計を見る。8時44分。

もう諦めよう。とにかく65番の方に向かう。
さて、65番のゲートは?
「Gate 20〜80 →」という大雑把な分類で方向が示されている。
ってことは、ここから65番にたどり着くには、
40個以上の搭乗口を過ぎないと辿り着かないということか !?
ヤバイ。初めてここで焦る。

動く歩道の上を早歩きし、動く歩道と歩道の切れ目は小走りする。
だんだん息が上がってくるが、刻々と時間は過ぎて行く。
しばらく進むと、行きにAさんとお茶を飲んだスタバが見えてくる。
「えっ?」
自分で想像していた場所とは全然違う所に居たことに、ようやく気付く。
やっとここ?という感じ。

8時48分。

そのスタバから先は見覚えのある風景。
付近の搭乗口は30番台の後半。
思い出してきた。65番ゲートは、たぶん行きに成田から到着した辺りだ。
パリ行きに乗った35番ゲートを通り過ぎ、その先の免税店エリアに入る。
実はこの辺りで買い物をしているつもりだった。
さっきは「来たときと雰囲気違うなぁ〜」とは思っていたが。

ここから先はエリアが二股に別れていて、
左が40番台〜、右が60番台〜。
右の奥に進む。

8時50分。

その側にあった案内画面を見ると、
成田行きの表示は「受付中」から、「キャンセル」に変っている。
マジ?
とにかく急ぐ。
既に60番台のエリアだけど、搭乗口ひとつひとつは数十Eずつ離れている。
途中で何人ものキャセイの係員が、
もう少しで締め切るであろう便の番号が貼られたボードを持って、
急いでいる僕に呼びかけてくる。
が、成田行のボードを持った人はその中には居なかった。
たぶん、もうそのタイミングじゃ無いんだろう...。
8時53〜54分(たぶん)。
ようやく搭乗口に着く。

息は切れるし汗はかくし...という状況で、
この上、乗れなかったらどうしよう?という焦りの中、
搭乗口の係員は意外と普通。特別何も言わない。
チケットを見て、一緒に綴じてあったパリ〜香港の方を捨て、
成田行きの搭乗券の半券をくれる。

どうやら間に合った.....。
本気で乗り遅れるかと思った。

あぁ、しんど...。

最近水泳に行けて無かったので、相当体力が落ちたか?
いや、この一週間かなり歩いたから、少しは体力戻ったと思うけど...。

とにかく良かった。
これで乗り遅れて他の便のチケットを買うとなると、
何のための格安チケットなんだか...。

しかし、ちょっと慣れたかと思うとすぐに油断してしまうなぁ....。
でも、これでこんなことは最後だ。
あとは4時間機内で座っていればもう日本。
勝手が解らず何かをやらかすことも無いだろう。

.....たぶん。
10 Jun, 2005「トランジットで...」End.
...という状況の中、一枚も写真を撮ってない...。