6 Jun, 2005「ヴェネツィア行きInterCity」
■やっぱり陽気なイタリア人。

昨日、トリノからピサに行くインテルシーティには乗り遅れたので、
今日がインテルシーティ初体験。
席はコンパートメントで、3人席が向かい合う6人一部屋になっている。
既にみんな乗車していて5人全員地元のイタリア人。
しかも英語が解る人が誰も居ない。
窓側はおじさん二人(ひとりはジロラーモさん似)、
通路側はおばさん二人、向かい側にかわいらしい女の子。

隣のおじさんが何か話しかけてくるが、
「Scusi」と、イタリア語が解らないことを伝える。
ただ、折角なので、なんとかコミュニケーションを取りたい。
イタリア語の本を取り出し、自己紹介のページを読み始める。
「Mi chiamo Moriyama.(私はモリヤマと申します)」
「Vengo dal Giappone.(日本から来ました)」
すると一同笑顔になり、何を話しているのかさっぱり解らんけど、
向かいの女の子以外は全員が同時に話を始める...(^^;
お互いが知っている数少ない英単語と、
イタリア語の本を指差しながら、なんとかコミュニケーションをとる。
そして、「なんとか」というレベルでは無い盛り上がりを示す(笑)
いやいや。絶対話の3分の1も通じてないと思うんだけど、
とにかくよく喋るなぁ〜。
さすがイタリアン.....なのか?
まぁ、僕はなんだか訳が解らないまま楽しめたので、良かったけど。

ひと騒ぎした(笑)両隣の4人は、10分程で着いた次の駅で降りていく。
向かいの女の子がひとりだけ残った。
急に静かになる個室内。
(その子、さっきもニコニコしていたけど無口だった)
空いた隣の席にカップル、向かい通路側に男性がひとり入ってくる。
今度はみんなほとんど話をしない人達。
...って言うか、旅行者達。
やはり、イタリアンとの差か?

向かいの女の子は、ときどき目が合うとニコリとする。
可愛らしい女の子。12〜13歳くらいかな。
ミニスカートなのに、椅子の上で膝を抱えて座ってるんで、
真正面に居る僕からパンツ丸見えです....。
まったく気にする素振りを見せないということは、やっぱり子供?
顔はちょっと出来上がった感じなんだけど..。
西洋人は見た目で年齢が解らんなぁ〜。
まっ、こっちの人から見れば、東洋人も同じか....。

この娘も途中の駅で降車。
降りるときに笑顔で「Ciao!」と、去っていく。

フィレンツェを出て、2時間程で「ヴェネツィア・メストレ」という、
ヴェネツィアの陸地側にある駅に着く。そこから終点の
「ヴェネツィア・サンタ・ルチア駅」まではあと10分弱程。
メストレの駅を出ると、すぐに海の上を走る。
橋なのか、それとも細長い埋め立て地なのか...?
線路が並走して4〜5本、その隣を道路が走る。結構幅が広い。
そして陸地側の海岸線に、イタリアに来て初めて工場地帯が見える。
そこだけ京浜工業地帯な感じ....。
こんな風景で日本を思い出すのも、なんだかなぁ....。

サンタ・ルチア駅に到着。たぶん定刻通り。
行動時間が限定されてしまうのでちょっと迷ったが、
明日のベルガモ行きのチケットを買っておくことにする。
自動券売機にチャレンジしてみる....が、
チケットを選ぶところまでは進めたんだけど、最後がどうしても謎。
諦めて列に並ぶ。ただ、今度は10分ほどで買えた。
なんだ。逆に販売機で余計な時間を使ってしまった...。
まっ、とにかくこれで明日の朝は並ばずに済む。

両替しておこうと窓口に行くと、
「Came back soon.」と手書きの張り紙が。
と、ブースの裏側を見ると、窓口の娘はタバコを吸っていた...。
のどかだ.....。

ヴェネツィアも良い天気。
今朝の天気予報では曇りマーク(雷マークも)が出ていたはずだけど...。
イタリアでも晴れ男ぶり発揮?

とにかく、世界有数の観光都市、
水の都ヴェネツィアまで来た。
6 Jun, 2005「ヴェネツィア行きInterCity」End.











僕の乗るヴェネツィア行きのIC。遅れたせいか、珍しくホームが人で溢れている。

こんな感じの3人掛けが向かい合う。何故に個室なのかは....不明。

たぶん途中の「ボローニャ駅」のホーム。しかし、この列車も窓が汚い。

ヴェネツィア・サンタ・ルチア駅着。フィレンツェで乗ったときと違い、ホームに降りる乗客は少なかった。

乗って来たICの先頭。お疲れさん。

別のホームに居た「ユーロスター(真ん中)」...たぶん。日本で言う新幹線らしい。ちょっと乗ってみたい。

構内のカフェは賑わっている。店の種類が豊富。

さすがと言うか、当然と言うか、ヴェネツィアン・グラスを飾ったショーケースが構内に。右奥がホーム。

両替所のレート表。137円はこの時の相場並み。手数料は....忘れた。

上の看板の大きな船も、外洋客船では無く、ベネツィアの遊覧船だったりする。

という訳で、ヴェネツィア・サンタ・ルチア駅を出ました。