10 Jun, 2005「帰宅」
■最後の最後に役に...

香港からの4時間、ほとんどお隣り夫婦と喋り通しで、楽しかった。
いや、オートレースの話はほんの一部です(笑)
オートレースの話をしているとき、奥さんは半ば飽きれていましたが...。
それ以外はちゃんと3人でお話しました。
最後に座席から立ち上がったとき、お二人の写真をパチリ....。

その時、お二人後ろには、シャルル・ド・ゴールの待ち合い所に居た、
前髪の短い印象的な女の子が立っていたので、思わず声を掛け...。
「シャルル・ド・ゴールに居ましたよね?」
「えっ?あっ、はい(???)」
...って、そりゃ驚くか。特に隣のお母さんが....(笑)
まわりに居た、お二人のツアーの人達とも挨拶を交わしてしていたので、
なんとなくその流れで声を掛けてしまった....。
自分の意味不明な行動に、後から一人で恥ずかしくなる...。

空港の外は普通に雨。
やっぱり関東地方は、今日、梅雨入りしたらしい。
そういえば初の海外、韓国から帰ってきた日も結構な雨だったなぁ...。
あのときは羽田だったけど。

機内を出て廊下を渡り空港の建物に入ったところで、
香港まで隣に座っていた女性グループに出会い頭。
反射的に挨拶だけする。

例のごとく、荷物を受け取ること無く、そのまま入国審査へ。
フランスもイタリアもスタンプが無かったので、
6月1日出国、6月10日帰国のスタンプだけがパスポートに追加された。

来日大物タレントなんかがよく映し出されている到着のゲート。
もう一日ずれていたら、ジーコ・ジャパンのメンバーが見れたかも?

成田に着いたら、まず、キャセイのカウンターで、
貯める手続きして無かったマイルについて聞こうと、
機内で何度も何度も思っていたのに....。
それが京成のチケット売り場を見た途端、パブロフの犬のごとく、
一番直近のスカイライナーのチケットを買ってしまった。
出発まで30分。慌ててキャセイのカウンターを探す。

出発ロビーまで上がっていったが結局解らず、
到着ロビーのカウンターで他の航空会社の人に聞いたら、
電話越しにキャセイの人に繋いでくれた。
キャセイの人と話をすると、既に乗ってしまった便のマイルは、
空港では貯められないと言う。
後ほど航空券と搭乗券の半券を送って追加して貰うそうだ。
(後で送ったら、札幌や福岡に往復出来るくらいのマイルが溜まった。
 ...って、今回のキャセイの格安チケット、全部込みで約6万円.....。
 東京←→札幌って、正規料金だと5万円くらいじゃ.... (^^;)

人にちょっと肩や鞄が触れると、
「あっ、すいません」
と、日本語で自然に出るのが、また少し寂しい気分。

スカイライナーの車内清掃が終わるのをホームのベンチで待つ間、
日本人と東洋人の旅行者(?)の女性2人に挟まれて座る。
僕も含めて3人とも携帯メールを打つ姿は、
これはこれで日本的なんだろうか?

スカイライナーは行きと同じくガラガラ。
定刻通り出発。
日本では当たり前か...。

電車に乗ると、荷物を身体に寄せて置くクセが付いてる。
いや、これは日本の特急電車だ.....と、心の中で自分に言い聞かせ、
荷物を座席に置いたままトイレに行く。
あれ?
...って言うか、日本で普通、列車内のトイレに行くとき、
荷物を置いて行ったっけ?持って行ったっけ?
そもそも、そんな経験があったかどうかも思い出せない...。

トイレの横の洗面台の前で、先ほどホームのベンチでメールを打っていた、
東洋人の女性がメイクをしている。中国人っぽい。
ちょっと手を洗うのに「Sorry.」と声を掛ける。
言葉は発しなかったが、ニコっとした笑顔で少しよけてくれる。
今回最後の国際交流。
....って、実は日本人だったりして。
いやいや、さっきチラっと見えた携帯メールはすべて英文だったし....。
って、じゃぁ、中国人でも無いか? (^^;

ちょっと買い物をして帰ろうと、終点の上野まで乗る....が、
結局上野では手に入らず、山手線で池袋に移動。
JRの車両は、安全(治安のことね)、奇麗、揺れない。
気がつけば日本の電車は、随分洗練されたものになっていた。
ちょっと前までの「国電」は、あまり綺麗な印象が無かったけど...。

池袋の地下を歩く、重いリュックを背負ったGパン/Tシャツ姿の自分が、
金曜の夕方、サラリーマンの帰宅ラッシュ直前の東京の街の雑踏から、
少し浮いている気がする。

池袋での買い物が済み、
最後に、もう一つ買って帰ろうと思っていたものを探しに行く。
ベルガモの駅で降りたとき(たぶん)列車の中で忘れたイタリア語の本だ。
これはなんとなく今日ゲットして帰りたい。
雨が降っているのでいつもの「ジュンク堂」には行かず、
建物内を歩いて行ける西武の「リブロ」に行く。
「リブロ」という名前、イタリア語の「本屋」。
最後もイタリア(語)繋がり。

巣鴨から三田線に乗り換え、懐かしの我が街へ。
.....う〜ん。あんまり懐かしくない。

駅前に出る。まだ雨が降っている。

行く前に、相当迷ったあげく、リュックに折り畳み傘を入れたんだけど、
まさか、駅からの帰り道で初めて使うことになるとは....。
持っていって正解と言えるのかどうか、かなり微妙....。

懐かしさが無い....と言うより、
以前よりかなり殺風景に感じる見慣れた道を歩き、
夕飯のことを考えるのが面倒で、途中にあるモス・バーガーに入る。
結局この旅最後の夕食は近所のモス・バーガー。
雨の平日の夕方、駅から少し離れたこの店内は、
あまりお客さんが居なくて少し寂しい感じ...。
ボーベーで食べたマックのハンバーガーを思い出す。

30分程静かな店内でまったりしてから、
再び傘を差して3分程歩く。

人生(ほぼ)初の海外旅行、初の海外一人旅。
9泊10日のパリ・北イタリアの旅、全日程終了。
10 Jun, 2005「帰宅」End.

香港からずっと話相手になってくれた、仲の良さそうなご夫婦。この後、更に2時間待って、2時間飛行機に乗るなんて、ちょっと気の毒でした...。いろいろなお話が出来て、楽しかったです。

この日、関東地方は梅雨入りで、成田空港は真っ白。
この旅、最後の飛行機。何も無いライアンエアーも良かったけど、キャセイパシフィックの普通の機内サービスも、やっぱり気持ちが良いもんだった。マイルの件もあるし、またキャセイを選ぶかもしれない...。食事は少し塩っぱいけどね。

到着口を出た目の前にあったこのカウンターを見て、条件反射のようにスカイライナーのチケットを買ってしまった...。「¥」を出すのにてこずった...(笑)
しかし、こんな写真がこの旅最後のショットかぁ....。